お知らせ

大会を終えて

 29年の陸上人生で最長レースとなるJAL向津具ダブルマラソンに挑戦して本当によかったです。自分の陸上人生の一つの壁を壊せたような気がします。

 フルマラソンは115回以上走っている私でもこれまでの人生最長レースは71kmでした。もちろん、ロングトレイルや超長距離ジョグで計8時間走ったり、101km走ったこともあります。しかし、それらはあくまでもジョギングでレースではありません。写真を撮ったり、何かを食べたり、何度も休みながらの練習です。

 そのため、ゲストランナーの話を頂いた際には「ダブルマラソンを走ったら、どのくらいで走れるのだろうか」というワクワク感がありました。

 目標は5時間36分。給水等込みで1km4分ペース以内。もしも余力があれば5時間30分切りをしたいと考えました。これは野辺山の71kmのタイムを参考に設定しました。フルマラソンの私の走力からすると緩いペースです。しかし、大会記録は5時間56分。しかも過去に6時間を切ったランナーは一人だけというアップダウンの厳しい難コース。

目標を設定しながらも、4年前の野辺山での71kmで厳しいアップダウンにやられて、最終番の登り坂で歩いた経験から「歩かずに完走できるのだろうか」という不安も強くありました。おそらく初フルマラソンのランナーと同じような気持ちで、私は今回のダブルマラソンに挑んでいたと思います。

 当日は小雨や霧を中心としたコンディションでも私の苦手な猛暑ではありませんでした。中盤からは腿の筋肉がボロボロで登りも下りも痛みがあり、腰まで張ってきましたが何とか一度も歩かずに「完走」することができました。

 立石観音を始めとする素晴らしい景色と長門の方々に支えられて、何とか完走することができたこのJAL向津具ダブルマラソンのことを私は一生忘れることはないと思います。

ボランティアや地域の方へのメッセージ

 人生初のダブルマラソンを完走できたのはボランティアのみなさんや長門のみなさんの応援とサポートのおかげです。

信号も人もいない道を走る時間が長いウルトラマラソンですので、ボランティアの方が誘導してくださる交差点や家の前に出てきて応援してくださる長門の方々の前を通るたびに元気が出ました。

 また、エイドや給水所にも本当にお世話になりました。中盤以降はすべてのエイドと給水所に立ち寄らせていただきました。息も絶え絶えに脚にかけ水をしたり、コーラを3杯一気飲みする姿で驚かせてしまったかもしれません。しかし、中盤以降はキツイ坂でも「頑張った先にはエイド(給水所)がある」と思えることが歩かずに前へ前へと進むためのエネルギーとなりました。

 ウルトラマラソンは他の短い距離のレースと違って長時間です。地点によっては私が通過してから7時間後までランナーに応援を送り続けたことと思います。本当に人のあたたかさを感じるレースでした。ありがとうございました。

コース攻略のアドバイス

 前半から油断せずにマイペースで走ることです。また、前日までにお腹を壊さない程度にしっかりと食べることで身体の中にスタミナを蓄えておいた方がよいと思います。

 高低図を見ると45km前後の「激坂区間」と60km前後及び70km前後の激坂区間に目がいきます。しかし、前半から普通のマラソンであれば「難所」といわれるようなアップダウンが続きます。高低図ではほぼ平らなように見える俵島や向津具半島もアップダウンがかなりあります。さらに下り坂は狭くて路面状況がよくなく急な場所もあるのでブレーキをかけてしまいがちです。しかし、ここでブレーキをかけてしまうと中盤以降で一気にダメージがきます。ですので、あまりにも急すぎる下り坂は「ブレーキをなるべくかけないようにジグザグ下る」というのも大事です。その場では数秒ロスしますが、ここでの筋肉の温存が中盤から何倍にもなって帰ってくるでしょう。

 また、登り坂の区間では無理にペースを上げ過ぎずに「平坦と下りの区間で取り戻す」と落ち着いた気持ちでピッチ走法でリズムよく登り続けた方がいいと思います。向津具のコースは坂の上や途中にエイドがあることが多く、300m手前から看板があるので、それを励みに頑張るといいと思います。

ただ、私のように「絶対に歩かずに完走して見せる」という目標がない限りは、急な登り坂は歩いて体力と筋力を温存した方がいいと思います。私は序盤から登りをガンガン登っていましたが、終盤は筋肉痛でガンガン登れなくなりました。結果的には走るのと歩くのでほとんど変わらない坂もあるので冷静に判断できるといいと思います。

今後の目標

 7月のゴールドコーストマラソンや12月の防府読売マラソンなどでの優勝や自己記録の更新を目標に頑張ります。

長門の印象

 海も山も島もあり、大自然を満喫できる一方で、かまぼこアートのような新しい名所もあり、見どころの多い場所でした。温泉も油谷湾温泉や長門湯本温泉など沢山あり、それぞれ泉質や雰囲気が違うので、様々な楽しみ方ができると思いました。

 また、長州どりもマグロやイカを中心とした海産物も美味しく、人々も優しくあたたかい印象でした。

 4日間という短い滞在期間でしたが、小学生陸上チームとの交流や仙崎・青海島地区での旅ランや長門湯本温泉でのスイーツ食べ歩きなど、長門市内の様々な魅力を体験させていただき、長門が好きになりました。

 

 

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